noindexとは – 特徴と利用すべき状況
HTMLに記述するmeta要素の一つにnoindexがあります。noindexはWebサイトでのSEO施策において重要な打ち手の一つです。
ページ数数十万を超えるような大規模サイトを運営している場合は、noindex等を利用してのインデックス制御を行うことが、SEO成果のために重要です。
この記事では、noindexについて、noindexを利用するケースや実装方法を解説していきます。
noindexとは?
noindexとは、Googleなどの検索エンジンにインデックスされないようにするために、HTMLに記述するmeta要素の一つです。
Google検索結果などに表示されるウェブページは、全て検索エンジンのクローラーによって発見された後にインデックスされたものです。
そのインデックスを拒否するよう伝えるシグナルがnoindexです。
noindexが記述されたページは基本的にはインデックスされず、Google検索結果で表示されることもありません。
※あくまでシグナルなので、無視されてインデックスされる場合もあります。
アクセスをブロックする機能ではない
noindexは、アクセスをブロックするための機能ではありません。
noindexが記述されたページでも、URLを直接入力したり、別のページにあるリンクからアクセスすることは可能です。
テスト環境や本番リリース前のURLなど、完全にアクセスをブロックしたい場合、ベーシック認証など別の方法でアクセス制限を行う必要があるので注意しましょう。
noindexを利用するケース
ウェブサイトのアクセスは検索流入に期待することが多いですが、意図的にインデックスを拒否するnoindexを記述して、Google検索で発見されないようにする必要があるケースがあります。
- 一般公開の必要がないページ
- 重複生成されているページ
- サイト構成上必要だが、インデックスさせる必要のないページ
主な理由は上記した3点です。
一般公開の必要がないページ
ECサイトの購入手続きページなど、Google検索で表示される必要のないページは、noindexを付与してインデックスさせないようするケースが多いです。
noindexはHTMLファイルに記述するmeta要素であるため、ページ単位での指定が可能です。
重複生成されているページ
内容が重複して生成されているページもnoindexが推奨です。データベースサイトの一覧ページで、静的URLと別にサイト内遷移で生成される動的URLなど、全く同じページが複数生成される場合、片方にnoindexを設定しましょう。
サイト構成上必要だが、インデックスさせる必要のないページ
- お知らせなど、単体では価値の低い記事
- 記事数の少ないカテゴリーのカテゴリーページ
サイト構成上、上記のようなページが必要になる場合もあります。あまり気にしすぎる必要はありませんが、こういったページ数が増えてくると、ドメイン全体の評価に悪影響を及ぼす場合もあります。
順位・流入状況を見つつ、noindex化を検討しても良いでしょう。
noindexの実装方法
noindexを実装する方法は大きく分類して二通りあります。
- HTMLファイルに直接記述する
- プラグインを使用する(CMS利用時)
それぞれの実装方法を見ていきましょう。
HTMLファイルに直接記述する
一番スタンダードな方法が、HTMLファイルに直接記述する方法です。
HTMLファイルのhead要素内に以下を記述することで、ウェブページをnoindex化することができます。
head要素に記載することを忘れないようにしてください。
<meta name=”robots” content=”noindex” />
プラグインを使用する(CMS利用時)
WordPressなどのCMSを用いてウェブサイトを構築している場合、プラグインを活用することでnoindexを付与できるケースが多いです。
WordPressならAll in One SEO PackなどのSEOプラグインを使うことで、ページ単位でnoindexの設定が可能になります。
プラグインなどを用いれば、開発知識がなくとも実装を行うことができます。
ただし、プラグインは各プラグイン間での機能の競合など、注意すべき点も多いので、詳しい方にレビューいただくことを心がけてください。
robots.txtでのnoindex実装は非推奨
昔のGoogle検索エンジンは、robots.txtでのnoindexを未サポートながら機能していました。
ですが、現在はrobots.txtによるnoindexをサポートしないということを正式に発表しており、robots.txtを用いたウェブサイトのnoindex化ができないようになっています。
robots.txtでのnoindexをGoogleが完全にサポート終了、2019年9月1日から | 海外SEO情報ブログ
インデックスはすぐには削除されないので注意
すでにインデックスされているウェブページにnoindexを付与するケースもあるでしょう。
この際、すぐにインデックスが削除されるとは限りません。
早い場合だと数日でインデックスが削除されることもありますが、何も対処せず放置すると、1ヶ月以上インデックスされた状態のまま検索結果に表示されることも少なくありません。
noindex付与後に、クローラーが再度対象ページをクロールすることでnoindexが認識されるので、クロール頻度が少ないサイトの場合は時間がかかるためです。
急ぐ場合は、Search Consoleの「URL検査」から当該URLの再クロールをリクエストしましょう。
ただしこれは1URLずつしか申請できないため、複数URLを対象とする場合、時間に余裕を持って実装することが重要です。
総括:適切にnoindexを扱うこと
noindexを設置されたページは自然検索流入を得られず、またSEO上コンテンツの評価もされなくなります。
そのため、感覚だけに頼ってnoindexを付与したWebページを増やしてしまうと、Webサイト全体の評価が下がり、SEO流入が低下するリスクが生まれるでしょう。
noindexを活用してインデックスを改善することで、Webサイト全体の検索順位が改善されることもあります。
不要URLが多い、もしくは同じような記事が乱立しているなどで、どう対処すればいいのかわからない場合、一度ご相談ください。
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