SEOコンサルを選ぶ時に意識したいこと

過去、SEOコンサルとして多くのお客様を担当していく中で、うまくいくことも失敗することもありました。
また、事業側に転じて以降も、自社他社問わずSEOプロジェクトの状況を見たり、新規パートナー候補とやり取りする中で、自分なりに失敗しないための方法論が見えました。

今回はSEOコンサルを外部で見つけようとする際の注意点について書きます。

コンサルと書いていますが、業務委託や中途採用でも一定援用できる内容です。

対象の方

  • SEOコンサルや業務委託を探そうとしている人
  • 過去、SEOコンサルを導入したもののうまく行かなかった例がある人
  • 今のSEOコンサルの転換を考えている人

前提:合わないコンサルを入れたことで失敗するパターン

Web担当やマーケ担当、SEO担当としてある程度長い期間従事し、SEOコンサルを入れるプロジェクトに関わったことのある方なら、全く失敗していないという方は少ないのではないでしょうか。

自分が見たことがあるだけでも、下記のような例はあります。

  • SEOの方針を描いてほしいのに、散発的な施策だけを提案された。
  • 実装まで見てほしいのに、SEO要求定義の部分までしかなく開発観点のサポートはなかった。
  • 担当者にSEO知識あまりないのに、コンサルから噛み砕いた説明がなく、会話が噛み合わなかった。
  • DB型サイトなのにコンテンツ施策ばかり提案され、わかっていない感じがした。(あるいはその逆)

などなど。

このようになってしまう要因としては、

  • コンサル側の能力・知識不足
  • コミュニケーション不足
  • 依頼側のコミット不足

などありますが、大きな要因として「そもそも依頼しているコンサル会社と案件性質が合っていない」というパターンがあると感じています。

先程の例でいうと、下記のようなギャップですね。

案件性質 コンサルの特徴
SEO方針が必要施策出しはできるが、方針は描けない
開発にもサポート必要開発知識がない
SEO知識のインプットから必要初心者向けの説明スキルがない
いわゆるテクニカルSEO施策重要コンマケ・記事作成に強み

そこで、SEOコンサル会社を選ぶ際のメジャーな観点3つを示します。

SEOコンサルを選ぶ際に意識したい観点

①得意分野

SEOコンサル会社も、会社母体や部門立ち上げ時のメンバー構成などにより、得意分野が別れます。
大別してみると下記です。 ※かなり大枠で描いています。

名称得意施策向いているサイトよくある母体
テクニカルSEO型多ページ(1000ページ~)サイトのクロール・インデックス制御
一覧・詳細ページの施策改善
ECやデータベース型サイト10年以上前からSEO継続
コンテンツマーケ型SEO記事の作成やSNSシェア狙い記事の作成オウンドメディア
商品種類の少ないサイト
編集プロダクション
広告とのセット型広告施策実施した上で、基本的なSEO施策、KWマーケ企業公式サイトWeb広告会社
CMS保守管理型サイト立ち上げから、Wordpress保守ページ数の少ないサイトWeb制作会社

たとえは、データベース型サイトの案件をコンマケ型が得意な会社に依頼しても、経験がなくうまくいかないという結果です。
このように、自社のサイトと依頼先の得意分野がマッチしているかは、契約前に確認することが重要です。

②費用感

費用感としては、こちらも大枠下記のイメージです。

  • ~20万円/月 比較的中小コンサルが出す。大手コンサル会社は今はこの規模では出さない。大規模サイトをこの価格帯で見積もり会社は注意
  • ~50万円/月 大手SEOコンサルも、比較的やることが複雑でない案件にはこの価格帯で出すことも
  • ~100万円/月 大手が大規模DBサイトなどやる場合にこの価格
  • 100万円~/月 最大手の数社はこの価格帯で見積もり出すことも。

ざっくりに見えるかもですが、見積もりのやり方は各社によって異なります。
そのため、複数社に見積もりとっても、大枠は同じ価格帯になりますが、差はでてきます。


ポイントとして、「飛び抜けて安い・高い企業には発注しない」を押さえておくとよいでしょう。
その場合、何かしら要件が見逃されていたり、見積もり担当者の能力が低い場合があるためです。
※企業でなく個人等に頼む場合はまた別

③コンサル側の担当者

3点目ですが、これが最も重要です。
会社でなく、「担当者と案件がマッチするか」が重要です。

というのも、案件が開始した後は基本的にコンサル側担当者がリードして進んでいきます。
そのため、その担当者に経験があればうまくいきますし、逆に会社として強い分野でも担当者が苦手にしていればうまくいきません。

契約前に、

  • 過去同様の案件を担当したことはあるか
  • 得意な施策は何か

を聞いてみると良いです。

総括:依頼先も積極的に選定を

以上の通り、成果を出すためには依頼先選定の段階から主体的に相性を見極める必要があります。
特に自分が売上責任やSEO関連の数値責任を持つ立場であれば、自身を守るためにも必ずコミットしましょう。

ちなみに、私の場合は下記です。

得意分野テクニカルSEO施策。
コンテンツは勿論基本はできますが、テクニカルには劣ります。
②費用感通常プランで10万円/月。上記より安いですが、
 ・個人であるために、固定費がかからない
 ・開始段階で成果を出すためのスコープを合意することで、お互いにとって無駄な稼働を行わない
ことで、低く抑えています。
サービス詳細・料金プランはこちら
担当者興味持っていただけましたら、ぜひ下記より無料面談にお申し込みください。

著者プロフィール

森 行範
森 行範代表
メメント株式会社代表。
SEO経験6年を超える。支援側、事業側の双方でポータル、メディア、BtoBなど様々なサイトの担当経験あり。

Webマーケ戦略設計、SEO、コンテンツマーケティング、Webアナリティクス、サイト改善を強みとする。